スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

切れる子供に


『切れる』という言葉は、個人的に好まないのですが、激高の挙げ句、常軌を逸した振る舞いを行い、まるで人が変わってしまったような状態に陥っている様子を指すとします。
指導者がもめごとの聞き取りをしている最中に再度切れて、感情的になって相手をののしったり、けんか腰に態度を荒げて、汚い言葉を投げつけるといったことはよくあります。
そんな場合の対処法を考える前に、人が感情を荒げる理由を探っておく必要があります。


何故、人は怒りの感情をもつのか。 

これを諭すことは、次回からの子供たちの言動を適正に導くには欠かせないからです。
怒りは社会の中で自らの他者への期待値と、現実の値の開きによって引き起こされます。
期待を裏切られたという感情を、相手への不満として表現するのが怒りです。

怒りという感情の裏側に隠されているのは、悲愴、疎外、羞恥、無念等々の人にとって受け入れがたい感情や状況です。
どれも確実に自尊感情を崩壊させます。
その自尊感情を守るために人は怒り、不満をぶちまける。

暴力は、相手の存在を消すことによって、わが身の存在意義を担保する卑怯ではあるけれども人間の本能的な行動。
罵詈雑言を浴びせ相手の感情をずたずたに引き裂く行動もしかり。

もしも、人が山奥で独り暮らす仙人のように周りとのかかわりを一切断っていたとしたら、怒ることはまずないでしょう。
人は、一人では怒りにくいものなのです。
この事実を子供たちに伝えておくことは有意義です。

人は人に認めてほしい生き物なのだ。
だから、人は一人では生きていけない。社会を形成し、その中で自身の存在意義を認められるという形で確かめながら生きていく。
しかし、認められず追い詰められたとき、相手を攻撃してしまうことがある。
愚かだが、人は寂しく弱いのだと。 


こう諭すことによって、切れる子も寂しいという認識を育むのです。  周囲の理解は、環境を落ち着かせます。


さて、現実に戻ってどうしましょう。


一番まずいのは、切れている子供に叱る、怒鳴るといった指導者自身が腹を立てて挑発的な行動をとること。
先生も一緒になって切れていたのでは笑い話にもなりません。

次にまずいのは、指導者が切れている子に輪をかけて諭し、拘束力を持った指導をすること。

切れている状態というのは人が変わってしまっているのですから、何を言っても無駄なことは確かです。とは言うものの、つかみ合いの喧嘩になっているのならば、すぐさま止めなければなりません。
しかし、ただ切れいているだけならば、放っておくのがよいのです。
そして、わめいていたり悪態をついている間は放置。周囲にも関わらぬよう宣言してしまう。他の関係者に事情を尋ねるなど、するべきことは山ほどあるのですから。

しかし、本当は忙しいから、他にすべきことがたくさんあるから放っておくのではなく、その間に落ち着かせる目的があります。
先ほど述べましたが、怒りは他者との関係の中で生み出されるので、一人では怒り続けられません。

しばらくして、元の自分を取り戻してきたなと見て取ったとき、落ち着いたかと尋ねてやり、静かな口調で、具体例を挙げながら、常日頃はあんなに優しい仕草が見られるあなたが、さっきはいったいどうしたというのか。よほど腹に据えかねることでもあったのだろうと、寄り添いながら尋ねていけば、涙ながらに本当のことを語るはずです。

そして、すべての心情を理解し、必要に応じて、謝罪や和解を行った後、普段のあなたからは想像できないくらい、さっきの姿は恥ずかしかったと評価をしてやるのです。乱暴な姿を見せたのは、本当は寂しかったからだという感情を共有しつつ、人が変わってしまうような立ち振る舞いをすることは、恥ずかしいことであることも共通認識するのです。

この価値観も伝えられて初めてわかります。
私達の仕事は、人が相手ですから、相手が押してくれば引くという気持ちのゆとりは常に持ち合わせていたいものです。
スポンサーサイト
待ちの指導法

教室の壺

叱らない、注意もしない指導法!
待つことで子供の自主性を育む
『待ちの指導法』の紹介です
子供が変われば学級が変わります
学級が変われば学校が変わります


クリックで現在ランキングが表示されます。
応援よろしくお願いします↓↓↓↓↓

にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へ
人気ブログランキングへ
初回(12月3日更新分)からお読み下さるとわかりやすいです
05 | 2015/06 | 07
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
ようこそ教室の壺へ
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
目 次
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。