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仮定形で叱る

前回では、担当学年以外の子供たちを指して、担当外という言葉や、学年の違う先生という言い方で、担任等と比べれば指導が入りにくい状況を説明してきました。
学校は、学校ぐるみで子供たちを育くむ場ですから、違和感を感じた読者の方もいらっしゃると思います。
しかし、現場に身を置く者として、理想は持ちつつも、現実に即した対応の必要性は身にしみてわかっているつもりです。

この項で述べることは、もしかしたら逃げ腰と受け取られるかもしれません。
しかしながら、なかなか難しい現実との狭間で、直球勝負の指導が、素直に受け入れられるとは限らない状況に鑑みて、この手法をご紹介します。
仮定形でと言うのは、その言葉通り、「もし~ならば」という注意の仕方です。

時として、人間関係が構築できていない担任外の子供たちが取る行動は、その背景や真実を見抜くことが出来ないものです。
いつも指導されていることなのか、全く指導されたことがないことなのかから始まり、ただふざけあっているだけなのか、いじめの延長なのかという深刻な場面まで。
見過ごすことは出来ないが、かといって、強く指導すれば反発されかねない。
反発されて、こちらが折れる結果になってしまえば、もしもそれがいじめの延長という深刻な場面ならば、いじめそのものを認める結果になってしまう。
そこを、緊急避難的に仮定形でかわしながら、その場面の収拾を図るのです。

いじめが疑われる場面ならば、反発されようが関係なく、強く出るべきですので、ここでは、専科授業等で教室移動をする際、廊下を何やらもめながら騒がしく歩いてくる姿で考えてみます。
もしかしたら、騒がしくしていると見えている子供は、その集団のもめ事を仲裁しているのかもしれません。
しかし、単に身勝手な行動をしているだけかもしれません。
そんなときの、「もしも、君がただ単に騒いでいるのであれば~」という形での注意です。

ただ単に、騒いでいたのであれば、素直にその注意を聞き入れるでしょうし、何か理由があったのなら、ただ単に騒いでいるわけではないことを説明するでしょう。
頭から、騒いでいると決めつけてしまうと、騒いでいるのではない、正当性があるのだという反発で、その集団のもめ事の火種に油を注ぐことになりかねません。
仮定形で注意しても、同じく反発してくる場合はありますが、そのときこそ、「だから、もしも~と、言っているのだ」と反発そのものに、正当性がないことを諭してやればよいのです。


また、生活指導上の指導場面で考えてみます。学校の現場には様々な生活指導上のきめ細かな決まりが古くから引き継がれるようにしてあるはずです。
たとえば、服の色合いや髪の毛の色合いなどですが、そういう身だしなみに関する決まりごとは、外見を縛られることに慣れていない近年の保護者世代の反発を買うことがあります。
外見に対する細かすぎる規定をなくしてしまえばよいだけのことですが、現場では現実的な本音より建前論が優先される場合も多いものです。
そんな、保護者と指導者側の価値観の違いが浮き出てしまうような場面で、この仮定形を使って指導するのです。

私が知っている事例では、地味な色合いの靴下を推奨している決まりがある学校で、明るい色合いを履いている子に担任外の先生が指導をしたところ、担任の先生には何も言われていないのにどうして関係のない先生に叱られなければならないのかという抗議があり、対応に苦慮したというものがあります。
こんな場面で、「もし、君が該当する決まりを知っているのに履いているのであれば~」と緩衝材をひとつ挟み込むことによって、知っているのにやぶることはいけないという決まりの本質的な問題として注意を促すことができますし、決まりは認識している以上守るべきだという道徳的価値観の根幹について抗議の余地はないでしょう。

コメントの投稿

非公開コメント

大人への注意の仕方のよう

 なるほど、とても良く分かります。会社における部下へのアドバイスや注意の仕方のように感じました。
 投稿がなかったので心配していましたが、変わりないタッチのように感じられ、嬉しく思いました。

Re: 大人への注意の仕方のよう

kodera様
いつもありがとうございます。
ご心配おかけしました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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